WISH

仕事柄、客先でパソコンを操作することが多い。
先日、Excelの小技を使っていたところ、
「こういう操作知らない人は、いろんな場面で損してそー
だよねー」
と言われてしまった。
かなりズシリときた一言だった。

初心者の本音を端的に表現した言葉だとおもう。

私はパソコン歴8年くらいの中級者だが、使い始めの頃は
IMEの日本語入力ONの方法すらわからなく、
「Alt + 半角」
だということを教えてもらったときにはとても衝撃的だった。

今でこそ当然のように「ブラインドタッチ」ができるが、
そのきっかけもただ単に「メールの早打ち」がしたかった
だけだ。

パソコンはみながもっていて一見便利な道具におもえるが
「暗黙の了解」を熟知してないと上手く使えなかったりする。

私はこの業界に入ったおかげで、必要性にせまられ、その都度
「小技」を覚えていったが、果たしてそうでない人たちの何割が、
自分で本を買ってテクニックを磨いているのだろうか。

最近、難しい専門用語でしか初心者に説明できなくなってきた。
そんな中で、Symantec AntiVirusのタスクトレイのアイコンを
見て
「黄色いカメムシ
みたいなやつと表現した初心者には脱帽した。

いまだにパソコンはみんなが使うべきものなのか、昔のように
一部のマニアしか使わないほうがいいものなのか、自分の中で
こたえがでていない。
機械である以上、どこかで必ず壊れるからだ。

願わくば、すべての人々が自在に操作できるような日がおとづれる
環境になることを。

今の自分にできること、それは、使い始めたばかりの人たち_それも
使う意志のある人に、自分の持てる知識を少しずつ伝えていくこと。
そして一人でも多くの人たちがある程度使いこなせるような世の中を
築いていくことである。